ニュース 奈良原一高さん逝去。東京で展覧会開催中

 

戦後の代表的な写真家のひとり、奈良原一高さんが119日、心不全のため死去した。88歳。東京都内で開かれている個展、企画展示では2030代の作品を紹介している。いずれも会期は終盤を迎えている。

 「スペイン 約束の旅」展 世田谷美術館

世田谷区・砧公園の世田谷美術館で開催中の「奈良原一高のスペイン 約束の旅」は、196265年のヨーロッパへの旅から生まれたシリーズ「スペイン 偉大なる午後」から120点、「ヨーロッパ・静止した時間」から15点を選び、関連資料と合わせて展示している。「祭り」「町から村へ」「闘牛」をテーマにしたスペインの熱情あふれる世界と、パリ、ヴェネチアなどを写した静寂を感じさせる街の情景が並ぶ。奈良原さんは近年、療養中だったが、開幕後に家族と会場を訪れたという。126日まで。

シリーズ「スペイン 偉大なる午後」より「フィエスタ」(左)などがならぶ「祭り」のコーナー © Ikko Narahara

 

シリーズ「ヨーロッパ・静止した時間」より © Ikko Narahara

 

「人間の土地/王国展」 JCIIフォトサロン

半蔵門のJCIIフォトサロンで開かれている「奈良原一高『人間の土地/王国 Domains』展」は、長崎県・端島(通称軍艦島)や鹿児島県・桜島で暮らす人々の姿をとらえた「人間の土地」(1956年)と修道院や女性刑務所の閉ざされた世界を撮ったシリーズ「王国」(1958年)から計68点を紹介している。22日まで。

  

「無国籍地」 東京国立近代美術館

北の丸公園の東京国立近代美術館では、所蔵品展示「MOMATコレクション」の中に 「奈良原一高『無国籍地』」の特集展示コーナーが設けられ(3階第9室)、戦後の軍需工場跡をモチーフにした1950年代半ばの作品22点が展示されている。また、同館1階で開催中の「窓展:窓をめぐるアートと建築の旅」にも「王国」から12点が展示されている。いずれも22日まで。

 

 

 

 

 

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