豊かさとは、人間とは、生命とは何か 「未来と芸術展:AI、ロボット、都市、生命――人は明日どう生きるのか」開幕(東京・森美術館)

AI(人工知能)、バイオ技術、ロボット工学、AR(拡張現実)など最先端のテクノロジーとその影響を受けて生まれたアート、デザイン、建築を紹介する「未来と芸術展:AI、ロボット、都市、生命――人は明日どう生きるのか」が19日、森美術館で開幕した。
近い将来、人間は多くの判断を AIに任せるようになり、AIが人類の知能を超え、私たちの社会や生活に急激な変化をもたらすと言われている。また、ブロックチェーン技術は食や医学、環境に大きな影響を与えることになると考えられている。そんな急激な変化の中で、我々は未来のビジョンを考える必要に迫られていると同時に、豊かさとは何か、人間とは何か、生命とは何かという根源的な問いを投げかけられている。
本展は、「都市の新たな可能性」、「ネオ・メタボリズム建築へ」、「ライフスタイルとデザインの革新」、「身体の拡張と倫理」、「変容する社会と人間」の5つのセクションで構成。最先端の都市計画をはじめ、アーティストや建築家がイメージしたユニークな都市像、手塚治虫が文明の行き着く先を予言的に描いた「火の鳥 未来編」など、100点を超えるプロジェクトや作品を通して、近未来の都市、環境問題からライフスタイル、そして社会や人間のあり方を考える。2020年3月29日まで。