西国三十三所の国宝、秘宝一挙公開。来春、京都国立博物館で

 

観音菩薩(ぼさつ)をまつる33寺院で構成される「西国三十三所」の巡礼が始まって1300年を迎えたのを記念して、来年4月に京都国立博物館(京都市)で「特別展 聖地をたずねて-西国三十三所の信仰と至宝-」が開かれる。

「西国三十三所」は大阪、京都、兵庫、奈良、滋賀、和歌山、岐阜の25県にまたがる33寺院を順番に参拝するもので、総行程は約1000キロ。現在の形がいつ頃定まったのかは明らかではないが、長谷寺を開いた徳道(とくどう)上人が718年に始めたとされる。本年、「1300年つづく日本の終活の旅~西国三十三所観音巡礼~」が文化庁の定める「日本遺産」に認定された。

2016年以来、 1300年記念行事が行われてきたが、5年目(最終年)の事業として、秘仏を含む仏像、絵巻、曼荼羅など西国三十三所の至宝である国宝約13件、重文約53件など約200件が公開される。

重要文化財「菩薩半跏像」奈良時代(8世紀) 奈良・岡寺

 

国宝「千手千眼陀羅尼経 残巻(玄昉願経)」(京都国立博物館)をはじめ、重要文化財「菩薩半跏像」(奈良・岡寺)、同「千手観音立像」 (京都・醍醐寺)、同「毘沙門天立像」(京都・頂法寺=六角堂)、秘仏「如意輪観音坐像(にょいりんかんのんざぞう)」(京都・頂法寺=六角堂)、国宝「餓鬼草紙」(京都国立博物館)、同「粉河寺縁起絵巻」 (和歌山・粉河寺)、同「六道絵」のうち「閻魔王庁図」(滋賀・聖衆来迎寺)、重要文化財「如意輪観音像 一山一寧賛」(京都・松尾寺)、秘仏「千手観音立像」(和歌山・粉河寺)などが勢ぞろいする予定だ。

 

秘仏「如意輪観音坐像」 京都・頂法寺(六角堂)

 

10月5日、東京都内で開かれた記者発表会で、京都国立博物館の佐々木丞平館長は「三十三所の総合的な展覧会は初。巡礼の意味を問い直すのは、現代人にとっても意味のあること」と意義を述べた。

、「西国三十三所スイーツ巡礼」の「銘菓」も披露された

西国三十三所 草創1300年記念 特別展

聖地をたずねてー西国三十三所の信仰と至宝ー

2020年4月11日(土)~5月31日(日) 京都国立博物館

 

 

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