見どころ紹介「しきしまの大和へ」展 東京・古代オリエント博物館で開催中

奈良県・橿原(かしはら)市の県立橿原考古学研究所附属物館のコレクションから、土偶、埴輪、甲(よろい)、塼仏(せんぶつ=仏像をレリーフで表した素焼きの粘土板)ほか約300点を紹介し、「国家形成と渡来文化」「古代国家成立と外交」などの古代の謎に迫る「しきしまの大和へ」展が、東京・池袋のサンシャインシティ文化会館7階の古代オリエント博物館で開かれている。121日まで。横浜、福岡・大宰府、島根・出雲へ巡回する。

 

橿原考古学研究所は1938年に創立され、日本の考古学や古代史研究において先導的役割を果たしてきた。同研究所附属博物館が今年1月から改修工事のため長期休館に入ったのを機に、普段は常設展示している考古遺物をまとめて紹介する巡回展が実現した。

 

105日に古代オリエント博物館のホールで開かれたフォーラム「しきしまの大和へ」で、小栗明彦・橿原考古学研究所附属博物館指導学芸員は、堅魚木(かつおぎ)と思われる図像が描かれた「絵画土器」や、革綴(かわとじ)から鋲留めへと進化した甲(よろい)、塼仏、勾玉(まがたま)など、見どころを紹介した。

絵画土器(堅魚木の建物) 多遺跡 弥生時代中期(紀元前2世紀〜後1世紀) 矢印が堅魚木と思われる部分。堅魚木は、神社などの棟上に横たえて並べられている円柱状の木で、王家のシンボル的指標だったと見られている

 

「三角板鋲留短甲」 後出7号墳 古墳時代中期(5世紀)  鋲留の甲を製作するには、穴を正確な位置にあけなくてはならない。技術の進歩が背景にあった

 

 

大型多尊塼仏 二光寺廃寺 飛鳥時代(7世紀)

 

 

翡翠製合わせ匂玉 澤ノ坊2号墳 古墳時代前期(4世紀)

 

この他、古鏡、金製の耳飾、日本最古とされる将棋の駒なども注目を集めそうだ。

改修工事に伴う休館は、2年程度の予定という。

 

奈良県立橿原考古学研究所附属博物館蔵品巡回特別展

しきしまの大和へ

2019105日(土)~121日(日) 古代オリエント博物館(東京・池袋)

2020421日(火)~75日(日)  横浜ユーラシア文化館(横浜・日本大通り)

2020728日(火)~1223日(水) 九州国立博物館 (福岡・大宰府)(予定)

2021319日(金)~517日(月) 島根県立古代出雲歴史博物館(島根・出雲)

 

直前の記事

新着情報一覧へ戻る