現代日本画をリードした女性画家 「秋野不矩展」開幕(神奈川・平塚市美術館)

インドの風景や人物へ温かいまなざしを向け、女性画家として現代日本画をリードした秋野不矩の回顧展「秋野不矩展」(平塚市美術館主催)が5日、平塚市美術館で開幕した。
静岡県浜松市に生まれた秋野不矩(1908-2001)は、1999年に文化勲章受章を受賞するなど、近代日本を代表する女性画家。1930年から官展への人物画出品を経て、1948年に日本画の革新を目指す美術団体「創造美術」(現・創画会) の結成に参加。その後1962年には、インドの現・タゴール国際大学の日本画客員教授に迎えられ、生涯14度もインドを訪問。インドを題材にした絵画は、高く評価された。
その作品は、インド特有の強烈な日差しや暑さ、雨季に一変する川の様子、そしてそこで力強く生きる人々の姿が生き生きと描かれていることで有名だが、その根底には伝統的な日本画の岩絵具の技術や、近代絵画としてのモダンで斬新な構成が隠されており、多くの人を魅了してきた。
本展では、インドに取材した代表作50点を展示することで、秋野のおおらかで気高い画業の高みを紹介する。12月1日まで。

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