ロンドン・ナショナル・ギャラリー展 報道発表を開催 2020年3月、名画61点が初来日

 

ゴッホ「ひまわり」、フェルメール「ヴァージナルの前に座る若い女性」、モネ「睡蓮の池」など日本初公開の世界的名作が目白押し──。9日、20203月から東京と大阪で開かれる「ロンドン・ショナル・ギャラリー展」に出品されるイタリア・ルネサンス期から20世紀初頭までの西洋絵画61点の全容が発表された。

 

珠玉の名画コレクションで知られる同ギャラリーは200年近い歴史があるが、英国外で所蔵品展を開くのは初めて。「イタリア・ルネサンス絵画の収集」「オランダ絵画の黄金時代」「スペイン絵画の発見」など7章にわたり、ティツィアーノ、レンブラント、ヴァン・ダイク、べラスケス、ムリーリョ、スルバラン、カナレット、ルノワール、ゴヤ、ターナーらの作品がずらりと並ぶ。

 

フィンセント・ファン・ゴッホ 《ひまわり》 1888年 油彩・カンヴァス 92.1×73cm ©The National Gallery, London. Bought, Courtauld Fund, 1924

 

ヨハネス・フェルメール 《ヴァージナルの前に座る若い女性》 1670-72年頃 油彩・カンヴァス 51.5×45.5cm ©The National Gallery, London. Salting Bequest, 1910

 

東京・上野の国立西洋美術館で開かれた記者発表会で、見どころなどが紹介された。あいさつに立った同美術館の馬渕明子館長は「ロンドン・ナショナル・ギャラリーは、市民による市民のための美術館として生まれ、発展し、その体系的な収集は、後続の世界の美術館の手本となった。今回、そのコレクションの名作を、初めてまとめて紹介することになった」とあいさつ。ロンドン・ナショナル・ギャラリーのガブリエレ・フィナルディ館長は「最も貴重な名作の数々により、年間約600万人を迎えるロンドン・ナショナル・ギャラリーの空気を味わっていただける展示になる。ご覧になる皆さんの記憶に残る展覧会になることを確信している」とビデオメッセージを寄せた。

 

ビデオメッセージを寄せたフィナルディ館長

 

 続いてスーザン・フォイスター同ギャラリー副館長が、市民の寄贈、寄付をもとにして生まれ、発展してきた同ギャラリーの歩みを解説。

 

ロンドン・ナショナルギャラリーのフォイスター副館長

  

国立西洋美術館の川瀬佑介主任研究員は、数ある見どころから、ティツィアーノ、フェルメール、ヴァン・ダイク、レンブラント、ムリーリョ、スルバラン、ターナー、ルノワール、ゴッホらの作品を次々に挙げて画家や作品の特徴を説明した。「ゴッホの『ひまわり』など著名な作品以外に推したい作品は?」という質問には、「クリヴェッリの大作『聖エミディウスを伴う受胎告知』は、遠近表現や細部の描写に見どころがいくつもあり、ぜひ注目してほしい」と答えた。

 

カルロ・クリヴェッリ 《聖エミディウスを伴う受胎告知》 1486年 卵テンペラ・油彩・カンヴァス 207×146.7cm ©The National Gallery, London. Presented by Lord Taunton, 1864

 

 

五輪イヤーを飾るにふさわしい華やかな展覧会になりそうで、会場では早くも「開催が待ち遠しい」という声が聞かれた。

詳細は同展ホームページhttps://artexhibition.jp/london2020/で紹介されている。

 

ロンドン・ショナル・ギャラリー展

国立西洋美術館(東京・上野) 202033日(火)~614日(日)

国立国際美術館(大阪・中之島)202077日(火)~1018日(日)

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