毎年恒例の妖怪・幽霊の展覧会! 「異世界への誘い ―妖怪・霊界・異国」開幕(東京・太田記念美術館)

妖怪や幽霊、異国といった、江戸時代における「異世界」の住人たちや風景を描いた浮世絵を紹介する「異世界への誘い ―妖怪・霊界・異国」(太田記念美術館主催)が2日、太田記念美術館で開幕した。
浮世絵では、人気の歌舞伎役者や花魁、あるいは人でにぎわう江戸の町の風景など、実際にこの世の中に存在するものを題材にすることがほとんど。しかしながら、時には、現実の世界とはまったく違う「異世界」の様子も描かれた。
本展には、人間たちとは異なる世界の住人(妖怪)、怨霊や死後の世界(霊界)、伝統や文献に基づいて描かれた中国や沖縄、欧米の風景、あるいは蒸気船や鉄道、気球など、新しい文明(異国)など、江戸時代における「異世界」の住人たちや風景を描いた浮世絵が並び、鑑賞者を摩訶不思議な世界へと誘う。8月28日まで。