野生動物の“奇跡の瞬間”を捉える 「嶋田忠 野生の瞬間 華麗なる鳥の世界」開幕(東京都写真美術館)

自然写真家として国際的に評価が高く、現在でも第一線で活躍する嶋田忠(1949年生まれ)の活動を紹介する「嶋田忠 野生の瞬間 華麗なる鳥の世界」(東京都写真美術館ほか主催)が7月23日、東京都写真美術館で開幕した。
カワセミ類を中心に鳥獣の写真家として世界に知られている嶋田忠。その作品は、圧倒的な存在感と神々しいまでの生命力をもったカワセミやアカショウビンを力強く捉えた作品から、湿潤な日本の風土に生きる鳥獣を、日本画の伝統である「自然から学ぶ」意識と感性に裏打ちされた目で捉えた繊細な作品まで、多岐にわたる。
本展では、作家の約40年に及ぶ創作活動を概観するとともに、「世界最古の熱帯雨林」と言われるニューギニア島を舞台に、不思議な生態と華麗な姿で人々を魅了する貴重な野生動物を紹介。作家の優れた感性と最新の技術が融合し、人間の知覚を超えて生み出される“奇跡の瞬間”を楽しみたい。9月23日まで。