作家はなぜビルを描くのか? 「大竹伸朗 ビル景 1978-2019」開幕(茨城・水戸芸術館 現代美術ギャラリー)

「大竹伸朗 ビル景 1978-2019」展示風景 🄫 Shinro Ohtake, Courtesy of Take Ninagawa 撮影:岡野圭 画像提供:水戸芸術館現代美術センター

国内外で活躍する大竹伸朗が、1978年から現在まで約40年間継続して制作を続けている“ビル景”に焦点をあてた「大竹伸朗 ビル景 1978-2019」(公益財団法人水戸市芸術振興財団ほか主催)が7月13日、水戸芸術館 現代美術ギャラリーで開幕した。
1980年代初頭にデビュー以降、絵画を中心に、印刷、音、写真や映像などの多彩な表現を展開し、その活動は現代美術の世界だけでなく、文字やデザインなど、幅広いジャンルに影響を与えてきた大竹伸朗。
“ビル景”とは、現在の風景をそのまま描いたものでなく、大竹の中に記憶された香港、ロンドン、東京といった様々な都市の、湿度や熱、騒音、匂い――それらがランダムにミックスされ、「ビル」という形を伴って描き出される仮想の風景のこと。
本展では、多数の未発表作品から最新作まで800点以上を調査し、可能な限り展示することで、“ビル景”シリーズの全貌を明らかにする。デジタル技術全盛の現代において、1人の作家が数十年にわたり、自らの手で絵を描き続けることの意味とは何か? 10月6日まで。

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