松方コレクション展から 構図に浮世絵の影響

クロード・モネ 「舟遊び」 1887年 国立西洋美術館(松方コレクション)

 娘たちの白い衣装や青空を映した川の水面は明るく、小舟や娘たちの影は濃紺や茶色などでやや暗い。巧みなコントラストが画面にメリハリを与えている。小舟の端を大胆に断ち切って動きを感じさせる構図には、浮世絵の影響が見られる。印象派絵画の巨匠クロード・モネが繰り返し描いた舟遊びの光景の中でも、完成度の高い1点だ。
 実業家の松方幸次郎が1921年、パリ郊外に住む晩年のモネを訪ね、「睡蓮(すいれん)」などとともに本人から直接購入した。高級ブランデーを手土産に持って来た松方をモネは気に入り、珍しく手元の作品を譲ったという。
 松方は、相手の懐に飛び込む術と行動力を武器に、作家もジャンルも多様なコレクションを作り上げていった。

 

松方コレクション展
会期:開催中~9月23日(月・祝)
会場:国立西洋美術館(東京・上野)

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