松方コレクション展から にじみ出る 松方の人柄

フランク・ブラングィン 「松方幸次郎の肖像」 1916年 国立西洋美術館(旧松方コレクション)

 かっぷくの良いこの男性が、本展の主役で実業家の松方幸次郎(1866~1950年)。くつろいでパイプをくゆらす姿の肖像画からは、おおらかで欧米人相手にも物おじしない人柄がにじみでる。親しかった英国の画家ブラングィンだからこそ描けたのだろう。
 松方は1910~20年代、ブラングィンらの助言を受け、西洋美術品約3000点を買った。目的は西洋美術館を作ること。日本人が欧米の最高水準の絵画を見て学べるようにと願った。
 収集品は「世界の大抵の美術館には劣るまい」と評価されたが、不況や戦争で、松方の夢は生前かなわなかった。59年に収集品を礎にした国立西洋美術館が開館し、実現した。本展最初の展示室で鑑賞者を迎える画中の松方は誇らしげに見える。

 

松方コレクション展
会期:開催中~9月23日(月・祝)
会場:国立西洋美術館(東京・上野)

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