奇跡のコレクションが夢の再会 「国立西洋美術館開館60周年記念 松方コレクション展」開幕(東京・国立西洋美術館)

国立西洋美術館設立のきっかけとなった、神戸の実業家・松方幸次郎が1910〜20年代に収集した西洋美術のコレクション「松方コレクション」の100年に及ぶ歴史を振り返る「国立西洋美術館開館60周年記念 松方コレクション展」(国立西洋美術館ほか主催)が11日、国立西洋美術館で開幕した。
松方のコレクションは当初、モネやゴーガン、ゴッホからロダンの彫刻、近代イギリス絵画、中世の板絵、タペストリーまで多様な時代・地域・ジャンルで構成され、日本から流出したのを買い戻した浮世絵約8000点も加えると、1万点に及ぶ規模だった。第二次世界大戦前後にコレクションの多くが世界各地に散逸、焼失したが、コレクションの一部(357点)は戦後、「松方コレクション」として日本へと寄贈・返還された。これを保管するための美術館として、1959年に国立西洋美術館が設立された。
同館開館60周年を記念した本展では、名高いゴッホ《アルルの寝室》や、2016年にルーブル美術館で発見され、今年修復を終えたモネの《睡蓮、柳の反映》など、国内外に散逸した名品も含めた作品約160点が奇跡の再会を果たす。また松方の蒐集の足取りを明らかにする歴史資料なども展示し、時代の荒波に翻弄され続けた松方コレクションの軌跡をたどる。9月23日まで。

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