印象の差異を楽しむ 「縮小/拡大する美術 センス・オブ・スケール展」(神奈川・横須賀美術館)

展示風景(田中達也≪水泳選手は目も超いい≫ほか)

スケールが変わることで、なじみの風景や事物も大きく印象が変わることに注目した「縮小/拡大する美術 センス・オブ・スケール展」(横須賀美術館ほか主催)が13日、横須賀美術館で開幕した。
科学の進化とメディアの発達によって、目に見えない最小の物質から遠く離れた宇宙の果てまで、あらゆるスケールの事象について情報を得られるようになった現代。アーティストにとっても「スケール」は、作品のコンセプトや展示空間に影響する現代的なテーマの一つである。
本展では、現代美術を中心に、細密な縮小模型や、視点を対象から離すことで広範囲の世界をとらえた写真や絵画、異なる縮尺が存在するインスタレーションを取り上げる。出品作家は岩崎貴宏、鈴木康広、高田安規子・政子、高橋勝美、田中達也、平町公、松江泰治ほか。6月23日まで。