「おかしい」「かわいい」「へんてこ」な日本美術が集合 「春の江戸絵画まつり へそまがり日本美術」開催中(東京・府中市美術館)

完璧ではない、不格好で不完全なものに心惹かれる“へそまがりな感性”に着目し、改めて日本の美術史を俯瞰する「春の江戸絵画まつり へそまがり日本美術 禅画からヘタウマまで」(府中市美術館主催)が、府中市美術館で開催中だ。
日本美術史には、「おかしい」「かわいい」「へんてこ」など、従来の美術鑑賞用語からはかけ離れたことばで形容されるような、強烈なインパクトのある作品が多数存在する。
本展では、中世の禅画から現代のヘタウマまで、日本の美術史に点在する”へそまがりな感性”が生んだ、輝かしくも悩ましい作品を紹介。ありきたりの美術史とは異なる、新しい日本美術の味わい方・楽しみ方が提示される。
奇想の画家、若冲、蕭白、蘆雪、国芳らの作品はもちろん、”殿様が描いた絵”と話題の徳川家光「兎図」や俳人・小林一茶の自画像なども展示。さらに西洋絵画における”ヘタウマ”の元祖、アンリ・ルソーの作品も登場する。5月12日まで。
※会期中大幅な展示替えを行い、後期展示が4月16日からスタート。