ガラス素材で息吹く新境地 「青木野枝 ふりそそぐものたち」開幕(長崎県美術館)

《ふりそそぐものたち/長崎》 2019年

一貫して鉄を素材に作品を制作してきた彫刻家・青木野枝の個展「青木野枝 ふりそそぐものたち」(長崎県美術館主催)が9日、長崎県美術館で開幕した。
工業用の鉄板を溶断し、切り抜いた持ち運び可能なピースの一つ一つを、まるで空中に描かれたドローイングのようにつなぎ合わせて生み出し展開する青木の作品は、見る者と空間を共有しつつ、その空間そのものの質と意味を鮮やかに変容させる。
本展では、近作・新作のインスタレーションを中心に、石鹸や石膏など近年青木が鉄とともに用いてきた素材に加え、色ガラスという新たな素材を使用した作品を公開。空気中に漂う水蒸気や微粒子など我々を取り巻く目に見えないものたちの存在、日常のうちに何気なく目にした物事から得た心の揺らぎ、自らの実感に根差した世界観をモチーフに作家がかたちづくった空間を堪能できる。3月24日まで。
※会場内の撮影(動画含む、フラッシュ不可)が可能

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