江戸のアヴァンギャルド一挙集結! 「奇想の系譜展 江戸絵画ミラクルワールド」開幕(東京都美術館)

奇想の系譜展 江戸絵画ミラクルワールド」(東京都美術館ほか主催)が9日、東京都美術館で開幕した。
1970年に刊行された美術史家・辻惟雄の『奇想の系譜』は、当時長く忘れられていた、岩佐又兵衛、狩野山雪、伊藤若冲、曽我蕭白、長沢芦雪、歌川国芳を取り上げた江戸時代の絵画史。この一冊が、江戸絵画史、ひいては日本美術史を書き換え、現在起こっている空前の江戸絵画、日本絵画ブームの起爆剤になっていると言っても過言ではないだろう。
この本を下敷きにした本展には、上記6名のほかに白隠慧鶴、鈴木其一を加えた「極めて突出した才能」の持つ江戸の絵師8名の代表作が一堂に会する。国宝・重要文化財をはじめ、新発見、再発見、初の里帰り作品などが並び、人々を驚かせる作品で江戸絵画の魅力を改めて紹介する。4月7日まで。
※会期中展示替えあり