河鍋暁斎の足跡をたどる 「河鍋暁斎 その手に描けぬものなし」開幕(東京・サントリー美術館)

幕末・明治の動乱期に独自の道を切り開き、幅広い分野で活躍した河鍋暁斎の足跡を展望する「河鍋暁斎 その手に描けぬものなし」(サントリー美術館ほか主催)が6日、サントリー美術館で開幕した。
河鍋暁斎は7歳で浮世絵師・歌川国芳のもとで絵を学び、その後、狩野派に入門。独立後は生涯、狩野派の絵師として自負を持ちながらも、ユーモアを交えながら、高い絵画技術と画題に対する深い理解によって、流派にとらわれることなく、仏画から戯画、風刺画など様々な画題の作品を発表した。
本展では、暁斎の「狩野派絵師」としての活動と「古画学習」を軸に、《枯木寒鴉図》(写真右、展示期間2月6日~3月4日)をはじめ、暁斎の画業を代表する名品とともに、参照した古画などを展示する。3月31日まで。
※会期中展示替えあり