「大報恩寺展」 【私の1点(上)】 田中ひろみさん(イラストレーター) 人間を救う18本の手

重要文化財 准胝観音菩薩立像(六観音菩薩像のうち)肥後定慶作 鎌倉時代・貞応3年(1224年) 撮影・小野祐次

「六観音」は観音菩薩(ぼさつ)が変身したお姿で、六道輪廻(りんね)(天道、人間道、修羅道、畜生道、餓鬼道、地獄道)をさまよう命あるすべてのものを救うとされる。
准胝(じゅんでい)観音は人間道を担当。大報恩寺の准胝観音像は、様々な宝具を持つ18本もの手で私たちを救ってくれそうだ。
うねるような複雑な流れの衣。噴水のように高く結い上げられた髪の毛。宋風のややつり上がった目。若々しくハリのある整ったお顔と、とても優美ですてきなお像だ。

田中ひろみさん(イラストレーター)

「京都 大報恩寺 快慶・定慶のみほとけ」は、上野の東京国立博物館平成館で12月9日まで開催中。

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