日本画の巨匠 10年ぶりの大回顧展 「生誕110年 東山魁夷展」開幕(東京・国立新美術館)

情感にみちた静謐な風景画で、戦後を代表する国民的日本画家・東山魁夷の「生誕110年 東山魁夷展」(国立新美術館ほか主催)が24日、国立新美術館で開幕した。
東京美術学校を卒業後ドイツ留学も果たし、画業に邁進した東山魁夷は、太平洋戦争に召集され、終戦前後に相次いで肉親を失う。どん底の苦難の時代の中で、自然が発する生命の輝きや風景の美しさが東山に活路を与え、《残照》(1947年)で日展の特選を受賞するなど、戦後の日本画壇で活躍した。
本展では、完成までに10年を費やした、東山芸術の集大成とも言える唐招提寺御影堂の障壁画も特別再現。代表作の「道」(1950年)をはじめ、生涯探究し続けた、見る者の感情とも響きあう独自の心象風景を描いた作品など計70件で構成する。東山の大回顧展は、東京では10年ぶり。12月3日まで。

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