「ルーヴル美術館展」 【私の1点(上)】 高橋一生さん(俳優) 誇張された細部際立つ

フランツ・クサファー・メッサーシュミット 「性格表現の頭像」 1771~1783年の間 Photo © Musée du Louvre, Dist. RMN-GP / P. Philibert / AMF-DNPartcom

 ぎゅっとつぶった目に、への字に曲げた口。意図的に表情を作りだし、作家独自の表現方法に落とし込むことで内情を吐露する。
 精神を病んだメッサーシュミットが治療の一環で制作した本作は、至近距離で見ると唇部分がデフォルメされているなど写真では気付かないディテールが際立つ。できる限り側面にまわり込んで見てもらいたい。
 しかし作品の解釈は対峙(たいじ)した鑑賞者にゆだねられる。本作はもちろん、ルーヴル美術館が誇る名作との対話を楽しんでほしい。

高橋一生さん(俳優)

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