ルーヴル美術館展から 「永遠の生」願う面影

「女性の肖像」 2世紀後半 エジプト、テーベ(?)出土 Photo©Musée du Louvre,Dist.RMN-GP/G.Poncet/AMF-DNPartcom

 パッチリした目にきらびやかな装飾は「パリジェンヌ」としても通用しそうだ。時空を超え、往時のエジプトに生きた美しい女性と対面する不思議。ミイラの顔にかぶされていた肖像画だという。絵の具を蝋(ろう)でといて描いた、縦33センチの板絵で、今も光沢ある彩色が残る。
 エジプトではローマ治世になってもミイラが作られ続けた。同種の肖像画の多くはくぎ穴があり、若い頃に描かれ壁に飾られたとみられる。それを没後、マスクのように用いた。
 豪華な宝飾や当時流行した髪形は、ローマ文化に順応した上流階級の女性だったことを示す。永遠の生を願い、理想化されたマスクを作るエジプトの伝統に、写実的に面影を伝えることを重視したローマ文化が重なり、その人となりまで鮮やかによみがえらせる。

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