「東西美人画の名作」展 【私の1点(下)】 竹下景子さん(俳優) 若葉と少女 はつらつ

菊池契月 「散策」 昭和9年(1934年) 京都市美術館蔵

 「散策」は、出品作品の中でもひときわはつらつとした印象を受けました。小倉遊亀作「径」を連想させる本作は、2匹の犬を連れたかわいらしい少女が、力強い視線をこちらに向けており、背景には青々とした葉をつけたもみじが描かれています。
 当時の風潮を反映したシンプルな構図ながらも、もみじの萌(も)え出(い)づる若葉と少女の生命力に満ちた姿から、生きているすばらしさを感じることができます。(談)

竹下景子さん(俳優)

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「東西美人画の名作」展 【私の1点(中)】 安良岡章夫さん(作曲家、東京芸術大学理事) 老妓の姿 漂う緊張感

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