「東西美人画の名作」展 【私の1点(上)】 上村淳之さん(日本画家) 翳りない女性像求め

上村松園 「序の舞」(重要文化財) 昭和11年(1936年) 東京芸術大学蔵

 私の祖母、松園は一点の翳(かげ)りもない女性像を求めて精進してまいりましたが、この作品「序の舞」は当時の風俗をそのままに描きました。
 モデルは松園の息子である松篁の嫁で、私の母です。そっくりな顔から母の昔を思い出すのに十分でありますが、滋賀県生まれの女性の常として京阪神のお宅で行儀見習いとして修業しておりました。神戸須磨にお住まいの川西家で奥女中として居た母が、松園に見初められて息子の嫁として迎えられたとか。
 晩年の作品は松園の母の日常をテーマとして描いていますが、ようやく母の姿が絵になる存在になったと松園は語っています。

上村淳之さん(日本画家)

直前の記事

公式ホームページ リニューアルオープン!

「京都 大報恩寺 快慶・定慶のみほとけ」展の公式ホームページがリニューアルオープンしました。 展覧会のみどころや最新情報を発信していきますので、よろしくお願いします!また、展覧会公式キャラクター「おかめちゃん」が活躍する

続きを読む
新着情報一覧へ戻る