美術展ナビ×太田記念美術館コラボ企画【いろはde浮世絵】


まずはごあいさつ

江戸時代、浮世絵は日本を代表するポップカルチャーだった。長屋に住む熊さん八つぁんから大店のご主人、さらにはエラいお武家さままで、色鮮やかな版画の数々を楽しんでいたのである。東洲斎写楽の役者絵、喜多川歌麿の美人画、葛飾北斎や歌川広重の風景画、歌川国芳の武者絵……。やがて海を渡った浮世絵は、マネやゴッホなど西洋の画家たちにも影響を与え、世界に誇る日本文化のひとつ、とまで言われるようになったのだ。

そんな浮世絵とは、一体どういうモノなのか。だれがどんなふうに作っていたのか。浮世絵の「いろは」をいろは47文字に併せて分かりやすく学んでいくのが、この企画。浮世絵を専門に収集・研究・展示している太田記念美術館(東京・原宿)と美術展ナビのコラボレーションである。日野原賢司・主席学芸員の解説のもと、華麗で賑やか、そして時にちょっとおかしな浮世絵の世界を、少しずつ覗いて見よう。

(読売新聞事業局専門委員 田中聡)