河野沙也子の「漫画で紹介、先輩画家」 第11回 竹内栖鳳 大らかに自らのスタイルを貫く

今年は没後80年の節目にあたり、各地で展覧会が開催されている京都画壇の巨匠が登場です。山種美術館(東京都渋谷区)でも10月6日(木)から待望の竹内栖鳳展が始まります。
作品から感じるとおりの人柄だったようです。さて、栖鳳といえばやはり重要文化財の「班猫」(山種美術館蔵)。あの愛らしい猫ちゃんをめぐっては、印象的なエピソードが残されています。
栖鳳がひと目で惚れ込むほどですから、大変な存在感があったのでしょう。重要文化財のモデルさん、どこへ消えてしまったのでしょうね。
河野沙也子(かわの・さやこ)さん 日本画家。1996年、兵庫県生まれ。2019年、京都市立芸術大学美術学部日本画専攻卒業。2021年、同芸術大学修士課程美術研究科絵画専攻日本画修了。
(読売新聞美術展ナビ編集班)
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