ペラップがいればもっと上手に弾ける? オーギュスト・ルノワール≪ピアノを弾く少女たち≫【「ポケモン」で読み解く、話題の1点!】第8回

1892年頃 オランジュリー美術館蔵 Photo © RMN-Grand Palais (musée de l’Orangerie) / Franck Raux /distributed by AMF

 

ルノワール作品の中でも最も有名なものの1つで、オランジュリー美術館が所蔵する《ピアノを弾く少女たち》。ピンクのリボンがオシャレなピアノを弾く少女と、その演奏に聴き入る赤いドレスの少女。そのモデルの正体は明らかにはなっていませんが、同じオランジュリー美術館所蔵の《二人の少女の肖像》と同じ人物だと考えられているそうです。

 

さてさて、こちらの絵、よく見れば、ピアノと椅子と少女以外には何も、ハッキリとは描かれていません。たいていのピアノの上に置かれているメトロノームもありません。それだからでしょうか、少女もリズムが取れずに演奏の手がとまっているようにも見えます。あぁ、せめて「おばねを メトロノームのように さゆうに ふって リズムを きざむ。 ひとの ことばを くちまねする。」ペラップがいてくれたなら!

 

《ピアノを弾く少女たち》は、オランジュリー美術館が所蔵するもの以外にも、オルセー美術館やメトロポリタン美術館が所蔵しているものなど、少なくとも5点の別バージョンが確認されています。なお、オランジュリー美術館所蔵の作品は、ルノワールが、晩年まで大切にアトリエで保管していたものとのこと。そんな激レアな《ピアノを弾く少女たち》が、なんと今年、21年ぶりに来日しています♪

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▽この作品を鑑賞できる美術展はこちら
横浜美術館開館30周年記念 オランジュリー美術館コレクション ルノワールとパリに恋した12人の画家たち

横浜美術館 開催中〜2020年1月13日(月・祝)

横浜美術館開館30周年を記念して開催される本展は、オランジュリー美術館が所蔵する146点の絵画群のうち13人の画家による69点が、21年ぶりにまとまって来日する貴重な機会です。画商ポール・ギヨームが基礎を築いた同館所蔵の印象派とエコール・ド・パリの作品群は、ルノワールの傑作《ピアノを弾く少女たち》をはじめ、マティス、ピカソ、モディリアーニらによる名作がそろったヨーロッパ屈指の絵画コレクションといえます。コレクションに秘められた物語とともに、世界中の人々に愛され続ける名品の数々をご堪能ください。

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