【BOOKS】『新版 中野京子の西洋奇譚』(中公新書ラクレ) ハーメルンの笛吹き男、さまよえるオランダ人、ドッペルゲンガーなど21の怖い話

『怖い絵』シリーズ(角川文庫)で知られる作家・ドイツ文学者の中野京子さんの『新版 中野京子の西洋奇譚』が4月、中公新書ラクレで刊行されました。2020年の同名書に「余話」「奇譚年表」を追加・加筆修正した新版です。
ハーメルンの笛吹き男、さまよえるオランダ人、ドッペルゲンガー、ブロッケン山の魔女集会、ドラキュラ、エクソシトなど、誰もが一度は聞いたことがある西洋の歴史奇譚(伝承)について、文献ではどのような話だったのか、絵画ではどのように描かれたのかなど、豊富な図版で紹介します。

科学や合理性では説明できない「奇譚」。西洋ならではの歴史や社会の背景もあれば、万国共通な未知なものへの感じ方など、不思議な世界への好奇心を満たしてくれる1冊です。定価1100円。購入は書店か中央公論新社のHPから各ネット書店で。
(読売新聞デジタルコンテンツ部美術展ナビ編集班 岡本公樹)
本書を3名にプレゼントします。申し込み(応募〆切りは5月28日)は下から。