【プレビュー】「国宝 雪松図と吉祥づくし」三井記念美術館で12月1日から 幸せ運ぶアートの宝船

国宝 雪松図と吉祥づくし |
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会場:三井記念美術館 |
会期:2022年12月1日(木)〜 2023年1月28日(土) |
休館日:月曜日(但し1 月9 日は開館) 、年末年始12月26日(月)〜1月3日(火) 、1月10日(火) |
入館料:一般1,000円/大学・高校生500円/中学生以下無料 |
詳しくは美術館公式サイト(https://www.mitsui-museum.jp)へ。 |
長寿や子孫繁栄、富貴と願いが託されたモチーフである「吉祥」。三井記念美術館で12月1日(木)から2023年1月28日(土)まで開催される展覧会「国宝 雪松図と吉祥づくし」では、こうしたお目出たい主題がどのようにして、書画や工芸作品に取り入れられたのかを、国宝「雪松図屏風」をはじめとする様々なジャンルの館蔵品によりひも解いていきます。
国宝 円山応挙「雪松図屏風」
江戸時代中期を代表する画家、円山応挙が描いた国宝「雪松図屏風」は、応挙における写生の到達点とも言える作品です。

「いかにリアルに描かれているか」という文脈で語られることが多い作品ですが、本展では「おめでたい絵画」としての側面に注目します。「松」という主題の持つ永遠不変、長命といったイメージや、きらびやかな金泥や金砂子が演出する祝祭的な気分もまたこの作品を語るうえで欠かせない要素です。
展示されるほかの作品には、猫や瓜、牡丹など、現代人にとっては「おめでたい」イメージとすぐに結びつかないモチーフも登場します。こうした吉祥イメージを解き明かし、なぜおめでたいと見なされたかについて紹介していきます。






また、寿老人や大黒天などの七福神をはじめとする、福の神にまつわる三井家ゆかりの品々もあわせて展示。新しい年を迎えるにふさわしい展覧会となるでしょう。


(読売新聞美術展ナビ編集班)