
フランスの松方コレクション保管に尽力した日本人【パリ発!展覧会プロデューサー・今津京子のアート・サイド・ストーリー】第6回
「オルセー美術館展」(2014年)、「モネ展」(2015年)、「プラド美術館展」(2018年)などこれまでに日本国内で数十の大型展覧会を手がけたパリ在住の展覧会プロデューサー、今津京子氏によるコラムです。 ◇  
「オルセー美術館展」(2014年)、「モネ展」(2015年)、「プラド美術館展」(2018年)などこれまでに日本国内で数十の大型展覧会を手がけたパリ在住の展覧会プロデューサー、今津京子氏によるコラムです。 ◇  
オーギュスト・ロダン《考える人》 オーギュスト・ロダン≪考える人≫ 1881-82年 ブロンズ 国立西洋美術館(松方コレクション) 撮影:上野則宏 近代彫刻の父オーギュスト・ロダン。《接吻》や《カレーの市民
娘たちの白い衣装や青空を映した川の水面は明るく、小舟や娘たちの影は濃紺や茶色などでやや暗い。巧みなコントラストが画面にメリハリを与えている。小舟の端を大胆に断ち切って動きを感じさせる構図には、浮世絵の影響が見られる。印
かっぷくの良いこの男性が、本展の主役で実業家の松方幸次郎(1866~1950年)。くつろいでパイプをくゆらす姿の肖像画からは、おおらかで欧米人相手にも物おじしない人柄がにじみでる。親しかった英国の画家ブラングィンだから
質素な家具が置かれ、自作の絵が壁に掛かる部屋は、南仏アルルのゴッホの寝室。友人ゴーギャンとの共同生活に失敗し、思い詰めて自分の耳を切り落とした後の療養中に描かれた。南仏のまぶしい日差しを感じる室内は、静けさに満ち、「休
美術展ナビでは、9月23日まで国立西洋美術館で開催中の「松方コレクション展」の特別鑑賞会を、美術展ナビ会員など読売IDをお持ちの方を対象に開催します。 本展では、近年発見され修復後初公開となったモネ作「睡蓮、柳の反映」や
「松方コレクション展」の公式図録の紹介です。 「松方コレクション展」の出品作品をオールカラーで掲載しています。実業家・松方幸次郎が収集し、世界有数の個人コレクションとうたわれながら、時代の荒波に翻弄され続けた「松方コレク