
新たなカタチを求めて モールディング&カーヴィング
型成形は、古くは桃山時代の織部陶で用いられ、近現代においては工場での製造で活用されるなど、当初は量産化のために考案された技法であった。しかしながら現在では大量生産のためだけではなく、型成形でしか出来ない新たな造形を試みる
型成形は、古くは桃山時代の織部陶で用いられ、近現代においては工場での製造で活用されるなど、当初は量産化のために考案された技法であった。しかしながら現在では大量生産のためだけではなく、型成形でしか出来ない新たな造形を試みる
染色家・柚木沙弥郎(1922~)の作品が持つ特質は、無垢な模様と澄んだ色彩にある。生誕100年を記念する本展では、初作品から近作に至る染色品を展示すると共に、時代や産地、手法の異なる工芸品やプリミティブな造形とのコラボレ
板谷波山は明治5年(1872)に茨城県下館町(現・筑西市)に生まれた。東京美術学校(現・東京藝術大学)で彫刻を学んだ波山は、戦前は帝室技芸員として活躍し、戦後は工芸家として初の文化勲章を受章した。その作風は、初期のアール
やきものといえば、一般的には食器のような形を真っ先に想像することだろう。しかし現代の陶芸作品には器以外にも多彩な形があり、その形を成り立たせている背景に思いを巡らせると、そこには作家の思考が存在していることがわかる。 本
中江紀洋(1943~2021)は、生まれ故郷の釧路を長く拠点とした彫刻家である。自然や人間、時や祈りなどのテーマのもと優れた造形世界を展開。今日の北海道の彫刻界を代表する存在として活躍した。同館コレクションにより、その業
国立工芸館では、日本国内の工芸作品のみならず、世界各国の工芸家やデザイナーの作品収集も行い、さまざまな展覧会を開催してきた。コレクションのうち、外国人作家の作品は工芸作品が約180点、デザイン作品が約300点におよぶ。
1910年代から30年代は、西欧を中心に日本を含む世界各地で様々なモダンの形が現われた時代であった。機能主義に基づく「モダニズム」は、いまなお当時の中心的な動向とみなされているが、一方で、大衆消費社会が進展したこの時代は
兵庫陶芸美術館は、2005年に丹波焼の里、現在の兵庫県丹波篠山市に開館した。コレクションの基礎となったのは、全但バス株式会社社長の田中寛氏(1904~1981)が収集した、丹波焼をはじめとする兵庫県内で作られた古陶磁。さ