
生誕100年 柚木沙弥郎展
染色家・柚木沙弥郎(1922~)の作品が持つ特質は、無垢な模様と澄んだ色彩にある。生誕100年を記念する本展では、初作品から近作に至る染色品を展示すると共に、時代や産地、手法の異なる工芸品やプリミティブな造形とのコラボレ
染色家・柚木沙弥郎(1922~)の作品が持つ特質は、無垢な模様と澄んだ色彩にある。生誕100年を記念する本展では、初作品から近作に至る染色品を展示すると共に、時代や産地、手法の異なる工芸品やプリミティブな造形とのコラボレ
日本各地に有力武将が並び立ち鎬(しのぎ)を削った時代、織田信長が長篠の戦いの褒美とした一文字、豊臣秀吉の遺物として藤堂高虎が拝領した大兼光、武田信玄の馬手差(めてざし)と伝える助宗、上杉謙信ゆかりの火車切、穂先に止まった
美術館活動の核はコレクション(収蔵品)である。日本では、全国約5700館のミュージアムがそれぞれ独自のミッションのもとで作品を収集し、研究・展示・活用を行っている。ある分野に特化した美術館も多いなか、石川県立美術館のコレ
今年8月に亡くなった島根県吉賀町出身のファッションデザイナー、森英恵さんは、1950年代から70余年にわたって世界を舞台に活躍し、世界中に多くのファンを持つアーティストである。島根県立石見美術館には、郷里の美術館として開
板谷波山は明治5年(1872)に茨城県下館町(現・筑西市)に生まれた。東京美術学校(現・東京藝術大学)で彫刻を学んだ波山は、戦前は帝室技芸員として活躍し、戦後は工芸家として初の文化勲章を受章した。その作風は、初期のアール
やきものといえば、一般的には食器のような形を真っ先に想像することだろう。しかし現代の陶芸作品には器以外にも多彩な形があり、その形を成り立たせている背景に思いを巡らせると、そこには作家の思考が存在していることがわかる。 本
中江紀洋(1943~2021)は、生まれ故郷の釧路を長く拠点とした彫刻家である。自然や人間、時や祈りなどのテーマのもと優れた造形世界を展開。今日の北海道の彫刻界を代表する存在として活躍した。同館コレクションにより、その業