
花咲く美術 (同時開催:お茶のお道具)
平成7年(1995)に開館した同館は、この令和2年4月をもって「開館25周年」を迎えた。開館以降25年間にわたり作品の収集活動を続けてきました同館には、現時点で約760点の作品が所蔵されている。それらは主に「池田コレクシ
平成7年(1995)に開館した同館は、この令和2年4月をもって「開館25周年」を迎えた。開館以降25年間にわたり作品の収集活動を続けてきました同館には、現時点で約760点の作品が所蔵されている。それらは主に「池田コレクシ
本展は、一昨年秋に急逝した染織史家・吉岡幸雄を追悼し、その業績を回顧する没後初の展覧会。 吉岡幸雄は、京都で江戶時代末期から続く染色工房の五代目当主であり、染織史家でもあった。吉岡は古来の文献をひもとき、伝世の染織遺品を
古墳時代に始まる国内最古の陶磁器―須恵器(すえき)。それまでの土器とは全く次元の異なる須恵器の登場は、日本史上最大のやきもの革命であった。この革命の地こそ大阪府の陶邑窯で、大和政権傘下の元、須恵器の生産を牽引し、時代の要
「工藝を我らに」は、2015年から始まった、資生堂アートハウスの企画展。この展覧会は、美術品として扱われ、私たちの日常から遠ざかってしまった工藝品を、生活の場に取り戻すための試みとして企画され、同社の企業使命としていた美
もしも自分の家に、こんなものがあったら――と想像してみること。それは私たちが日常でふと目にしたものを、使ってみたいと思うきっかけの一つになる。一方でこの想像は、作り手が人々に向けて新しいものを生み出す時の原動力にもなる。
2020年2月末に急遽終了した展覧会を、出展作品を約70点に選りすぐり、ハイライト版で開催。江戸時代、国内外の人々を魅了した伊万里焼に見られる「うつくしいかたち」を、当時の美意識をキーワードに紹介する。
日本の国土は南北に長く、四方が海に囲まれた島国だが、豊かな農耕に適した平野があり、海岸線は微妙に入り組んで、世界のなかでもめずらしい様相を示している。南方からの暖流と北方の寒流が重なり、熱帯的なものと寒帯的なものとが複雑
四季を通じて青緑を保ち真っ直ぐに育つ竹は、清らかさや繁栄の象徴と考えられてきた。特に中国では、寒中でも緑を保つ松や花を咲かせる梅とともに、高潔さの象徴である「歳寒三友」の一つとして愛された。日本では、竹は榊などとともに神
北海道立旭川美術館のコレクションの柱の一つなのが、「木の造形」である。1987年に開催された「はこで考える-あそびの木箱‘87」の出品作品をはじめ、これまで「遊び」をテーマとする楽しい木の作品を収蔵してきた。本展では、こ
輝く真珠層を持つ貝を文様の形に切り抜き、嵌め込んだり貼り付けたりして装飾する技法、螺鈿(らでん)。「螺」は巻き貝、「鈿」は貝で装飾するという意味だ。アジア圏では漆工技法にも取り入れられ、主に夜光貝や鮑貝が用いられた。貝片