作品紹介6 《フアン・マルティネス・モンタニェースの肖像》 ディエゴ・ベラスケス

ディエゴ・ベラスケス 《フアン・マルティネス・モンタニェースの肖像》 1635年頃 油彩、カンヴァス 109×88cm マドリード、プラド美術館蔵 © Museo Nacional del Prado

これは主にセビーリャで活躍した17世紀スペインを代表する彫刻家モンタニェース(1568-1649年)の肖像です。

宮廷風の衣装に身を包んだ彫刻家は肖像を制作中に手を休め、鑑賞者の側に視線を向ける姿で表されています。線描のみで荒描きされた制作中の像は、髭の形などからフェリペ4世であることが明らかです。

鑑賞者の側には肖像のモデルがいるはずの場面設定も含め、これを《ラス・メニーナス》に描かれる、ベラスケスの自画像の原型と見なすこともできます。

故にこれは単なる彫刻家の肖像ではなく、彫刻が絵画同様に知的創造であり、高貴なる自由学芸の一分野であると称揚しているものと解釈されています。

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