水野コレクション「美術館でめぐる歳時記 〜日本画家たちが描く四季」

春の花見に秋の紅葉狩り、端午の節句や七夕まつり、あるいは五月雨、吹雪など――。
こうした四季ごとの行事や生活、植物や気候などの情報をまとめた書物『歳時記』をご存知だろうか。現代では俳句の季語辞典として多くの書籍が発行され、季節ごとの森羅万象を表わす膨大な言葉の数々が納められている。いわば歳時記とは、“季節の百科事典”とも言い換えられる。
本展では、展示室全体を歳時記に見立て、日本画のなかから季節を感じるモチーフやことばを探る。例えば上村松園《夏の美人圖》に描かれた、女性の吊るす蚊帳や足元に置かれた団扇は、夏を表わす暮らしの道具だ。あるいは菊池契月《流鏑馬図》や山本丘人《紅葉の季》では、秋を感じる紅葉の情景を見ることができる。
このように日本画家たちの捉えた四季のすがたを、歳時記をたよりに楽しめる展覧会。
開催概要
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会期
2023年6月10日(土)〜7月17日(月) -
会場
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観覧料金
当日一般1,000円
詳細は公式サイトへ
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休館日
月曜日(7月17日は開館)
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