特別展 社寺明細帳図 ―明治13年神奈川県下の神社・寺院の姿―

神奈川県

明治維新の廃仏毀釈の後、明治12年(1879)に内務卿伊藤博文が全国の神社・寺院の調査を命じて作成した「社寺明細帳」という各郡の基本台帳がある。所在地と敷地面積、建物の場所や大きさ、祭神・本尊などが文字で記録された。
神奈川県では翌明治13年(1880)図面を4枚作成するように命じたのだ。この図面がこの展覧会で紹介する「社寺明細帳図」である。残念ながら、橘樹郡、愛甲郡、津久井郡、都築郡、陶綾郡のものは紹介できず、足柄上郡・足柄下郡の資料もとても少ない。しかし、久良岐郡の図がかなり残っている。もしかしたら、戸長をしたお宅などにも何の図かわからないまま残っているかもしれない。明治13年頃、140年前の神奈川県下の神社・寺院の姿を展覧することができる。
また京急線・金沢八景駅横にあった金沢東照宮(現在の金沢八景権現山公園敷地内)の祭神・徳川家康像も特別公開する。

開催概要