小倉遊亀と日本美術院の画家たち展 横山大観、菱田春草、安田靫彦、前田青邨、速水御舟ほか

1984年(昭和59)に開館した滋賀県立美術館(当時は滋賀県立近代美術館)は、2024年(令和6)に40周年を迎える。
これを記念して、同館のコレクション形成に大きく尽力した小倉遊亀を一望する展覧会を開催する。初期から晩年にわたる所蔵品を中心に、各地で収蔵されている代表作や、アトリエに残された下絵や原稿などの資料も加えて展示する。
遊亀が制作発表をしたのは、横山大観や菱田春草らが東京で興した日本美術院である。同館は「日本美術院を中心とした近代日本画」を収集方針のひとつに定め、関西圏に所在する美術館でありながら日本美術院に注目するという、独自性と厚みをもつコレクションを実現してきた。そこには遊亀に影響を与えた、師の安田靫彦や先輩の速水御舟らの作品を含んでいる。本展では、それらの作品を合わせて92件を紹介。
遊亀の作品は、理知的な造形に、相反するようなぬくもりが感じられる。対象を構想や概念で捉えるのではなく、本質を見る遊亀の目がそこにある。同館では、9年ぶりとなる遊亀展を堪能してほしい。
※会期中展示替えあり
開催概要
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会期
2023年4月29日(土)〜6月18日(日) -
会場
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観覧料金
当日一般1,200円
詳細は公式サイトへ
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休館日
月曜日
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