やきものにうたう:ハンガリー現代陶芸展

岐阜県

南北に流れる大河ドナウと大平原ー豊かな自然に育まれた中欧の国、ハンガリーでは、複雑な歴史をたどったその社会に呼応するようにして、独自の陶芸文化が形成されてきた。現在では、ヨーロッパ随一の陶芸に特化したレジデンス施設(ケチケメート国際陶芸スタジオ)を擁するなど、陶芸文化の活発な地域としても知られる。
本展は、ブダペスト国立工芸美術館による学術協力のもと、1960年代以降のハンガリー現代陶芸の流れを、その歴史的背景をふまえ紹介するもの。第二次世界大戦後の社会主義の時代、1989年の民主化を経て現代に至る、激しい社会の変化を経験するなかで、それぞれの方法で表現の道を模索した作家の作品が並ぶ。巨匠から新進気鋭の作家まで、ハンガリーの陶芸家たちの多彩な「こえ」が聴こえる作品を紹介する。

開催概要