八幡はるみ GARDEN

美しく咲き誇る花々、まばゆい光につつまれた溢れんばかりの緑。色あざやかな植物たちが大画面を埋め尽くす、八幡はるみのかぐわしき染色の世界を紹介する。
八幡はるみ(1956~)は京都市立芸術大学で染色を学んだ。1990年代初頭、楮紙をベースに「型」や「版」の技法を用いて、「青海波(せいがいは)」などの古典文様を四曲一双屏風にダイナミックに展開した「水のシリーズ」等の発表によって、八幡は染色の枠に収まらない規格破りのアーティストとして知られるようになった。
その後、八幡はろうけつ染めや金銀箔をコラージュしたりなど、伝統的な技を活かしながら、量産にも耐えうるスクリーン・プリントを導入し、時代にあった色彩感覚をとりこんでいくなどして、従来の染色がもっていた世界観を次々と解放していく。
2000年代に入り、「シェイプド・ダイ」という絞り染めの一種で、布に凹凸をつけてかたちづくった溝に染料を流し込んでいく染め技法を開発した八幡の表現は、より即興的に、より感覚的に、より色彩豊かに花開いていった。近年は、コンピューターによる画像加工やインクジェットプリントに取り組むなど、デジタル技術を取り込んだ八幡の挑戦は、染色表現の地平をひろげ続けている。
本展では、色彩を開放し、技術革新に取り組み、あらたな染色の魅力を発信しつづける八幡はるみの1990年代の創成期から2023年の最新作が楽しめる。
開催概要
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会期
2023年4月21日(金)〜8月27日(日) -
会場
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観覧料金
当日一般1,300円
詳細は公式サイトへ
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休館日
月曜日 (5月1日、7月17日、8月14日は開館)、7月18日
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