染織品と松浦屏風-織物・染物・刺繡 いろとりどり-

糸を紡ぎ、布を織り、染め、縫う。こうしてできた染織品は、古くより人々の生活を豊かに彩ってきた。
日本では、飛鳥・奈良時代に中国の隋・唐時代頃の染織品の影響を受けて技術が発展し、中世から近世にかけては、中国の元・明時代頃の高級織物やインドの更紗などが盛んに輸入され、茶の湯の世界で珍重されるなど、世界の様々な地域と関わりながら、染織の技術や美意識が磨かれてきた。桃山や江戸時代には、経済の発展にともない、染めや刺繍などの技術が伸長して、様々な模様で飾られた衣装が生み出されてきた。この時期の風俗画には、そういった流行の華やかな衣装が描かれており、その描写が見どころのひとつになっている。
本展では、飛鳥・奈良時代の貴重な上代裂、祈りが込められた織仏、茶の湯の世界で尊ばれた名物裂、久しぶりの展示となるエキゾチックな趣きのインド・中東の布、美しい衣装の描かれた日本の近世の風俗画などが並ぶ。
開催概要
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会期
2023年4月7日(金)〜5月14日(日) -
会場
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観覧料金
当日一般630円
詳細は公式サイトへ
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休館日
月曜日
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