吹きガラス 妙なるかたち、技の妙

東京都

吹きガラスは、ドロドロに熔けた熱いガラスに息を吹き込み、風船のように膨らませて器を作る技法である。直接手で触れることなく、ガラスの温度や状態を見定めながらスピーディに器を形づくる吹きガラスは、ガラスという素材の性質を活かした、まさにガラスならではの技法といえる。
紀元前1世紀に遡る吹きガラスの登場によって、ガラス容器の生産・流通が大きく変化しただけでなく、ガラスならではの〈かたち〉が開花した。本展では、そのような吹きガラスならではの表現を生み出した作り手の〈技〉に注目しながら、古今東西の特色ある吹きガラス作品を展覧する。あわせて、現代のガラス作家や研究者とコラボレーションした研究成果を紹介し、かつての名もなき吹きガラス職人たちの創意工夫に迫る。作り手目線で作品を味わいながら、吹きガラスの魅力を再発見してほしい。
※会期中展示替えあり

開催概要