モノクロームの表現

神奈川県

美術作品におけるモノクロームは、単色で表現された絵画のことを指す。写真や映画、テレビにおいてカラーでないものをモノクロということから、一般になじみ深いのは白と黒の表現だろう。本展では、白から黒への色彩の変化やグラデーションを駆使して内的な世界を具現化したり、モチーフの存在そのものに迫ろうとするなど、各自の表現を追究する8名の作家の約30点を紹介する。
色彩の世界からモノクロームの世界へ移行した作家、ごく一時期だけモノクロームの表現を試みた作家など、取り組み方はそれぞれだが、自身の内面やモチーフそのものを凝視し、表現する上で、色彩を極限までしぼったモノクロームの表現は、作家に重要な気付きを与えたのではないか。単色でありながら美しい諧調と豊かな世界観をもつ表現の魅力が楽しめる。

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