特別展 国宝・燕子花図屏風 光琳の生きた時代1658~1716

東京都

尾形光琳(1658~1716)といえば、町人が担い手となって花開いた元禄(1688~1704)文化の立役者のイメージがあるだろう。そして、そのイメージの中心に位置するのが、光琳40歳代半ばの代表作「燕子花図屏風」だ。しかし、視点をより高い位置において見ると、その前半生は、宮廷や幕府によって主導された近世前期の文化芸術のただ中にあり、また後半生は、円山応挙や伊藤若冲などの民間出身の個性派が活躍した18世紀後半の京都画壇を準備したと見ることもできる。
本展は、「燕子花図屏風」を中心に、光琳がこの世に生きた期間に制作された作品で構成するもの。約60年の絵画の歴史を切り取って展覧する。

開催概要