森美術館開館20周年記念展 ワールド・クラスルーム:現代アートの国語・算数・理科・社会

1990年代以降、現代アートは欧米だけでなく世界の多様な歴史や文化的観点から考えられるようになった。それはもはや学校の授業で考える図画工作や美術といった枠組みを遙かに越え、むしろ国語・算数・理科・社会など、あらゆる科目に通底する総合的な領域ともいえるようになってきた。それぞれの学問領域の最先端では、研究者が世界の「わからない」を探求し、歴史を掘り起こし、過去から未来に向けて新しい発見や発明を積み重ね、私たちの世界の認識をより豊かなものにしている。現代アーティストが私たちの固定観念をクリエイティブに越えていこうとする姿勢もまた、こうした「わからない」の探求に繋がっている。そして、現代美術館はまさにそうした未知の世界に出会い、学ぶ「世界の教室」とも言えるだろう。
本展は、学校で習う教科を現代アートの入口とし、見たことのない、知らなかった世界に多様な観点から出会う試みである。展覧会のセクションは「国語」、「社会」、「哲学」、「算数」、「理科」、「音楽」、「体育」、「総合」に分かれているが、実際それぞれの作品は複数の科目や領域に通じている。また、同館の企画展としては初めて、出展作品の半数以上を森美術館のコレクションが占める一方、本展のための新作も披露され、50組を超えるアーティストによる学びの場、「世界の教室」が創出される。
開催概要
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会期
2023年4月19日(水)〜9月24日(日) -
会場
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観覧料金
一般2,000円(平日)、2,200円(土・日・休日)
※事前予約制
詳細は公式サイトへ
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休館日
会期中無休
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