特別展 明治美術狂想曲

江戸幕府が倒れ、西洋文明が流入した明治時代は「美術」が産声を上げた時代だった。
政治体制・身分制の改革、西洋風の建築やファッションの普及など、社会の面でも、文化の面でも、人々の生活と意識に大きな変化がもたらされた。
「美術」という言葉が誕生し、博覧会が開催され、美術館が初めて設置されたのもこの時代だ。油彩画が普及し、欧米好みの華麗な工芸品が輸出され、博覧会では絵画や彫刻が並んだ。社会全体が西洋化する一方、古美術品の再評価や保護、日本美術史の編纂も、明治時代の重要な出来事である。
本展では、現代の「美術」につながる諸制度・文化が生まれた明治時代を立脚点として、静嘉堂のコレクションを展観。初めて重要文化財に指定された近代美術の一つである橋本雅邦「龍虎図屛風」、論争を巻き起こした黒田清輝「裸体婦人像」など、岩﨑家とゆかりが深く、当時としてはセンセーショナル、しかし現代でも色あせない明治美術の魅力が楽しめる。国宝《曜変天目(稲葉天目)》も出品される。
※会期中展示替えあり
開催概要
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会期
2023年4月8日(土)〜6月4日(日) -
会場
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観覧料金
一般1,500円(事前日時指定予約推奨)
詳細は公式サイトへ
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休館日
月曜日、5月9日
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