生誕100年 回顧展 石本 正

京都府

舞妓や裸婦の官能的な表現で知られる日本画家・石本正(1920~2015)。石本の生誕100年を記念して、活動拠点だった京都で初めてとなる大規模な回顧展を開催する。石本は島根県浜田市に生まれ、京都市立絵画専門学校(現・京都市立芸術大学)で日本画を学んだ。その後、日本だけでなくヨーロッパの中世美術も広く研究・吸収して確立した情熱的でリアリティーあふれる舞妓や裸婦像は、戦後日本画の人体表現に一石を投じた。
本展では、石本正の個人美術館である浜田市立石正美術館の門外不出の作品を含め、全国から集めた代表作など計約140点を一堂に公開し、青年時代から75年にも及ぶ画業の全容を振り返る。没後のアトリエで新たに見つかった素描や絶筆となった未完の「舞妓」も展示し、地位や名声を求めることなく、最期の瞬間まで絵画一筋に生きた石本の生涯と創作の原点に迫る。

開催概要