深瀬昌久 1961-1991 レトロスペクティブ

深瀬昌久は自身の私生活を深く見つめる視点によって、1960年代以降の日本の写真表現に独自のポジションを築いた。それは写真の原点を求めようとする行為でもあり、70年代には「私写真」と呼ばれ、写真家たちの主要表現のひとつとして展開していく。
深瀬は妻や家族など、身近な存在にカメラを向け、自身のプライベートを晒しながら、自己の内面に潜む狂気に意識を向けていく。その狂気は、被写体に対する愛ある眼差しと、ユーモラスな軽やかさが混在し、深瀬作品を特別で唯一無二なものにしている。
本展では、〈遊戯〉〈洋子〉〈烏(鴉)〉〈家族〉など、主要作品を網羅した東京都写真美術館のコレクションに加え、同館が初めて出品する《無題(窓から)》〈洋子〉のほか、日本大学芸術学部が1980年代初頭に収蔵した〈烏(鴉)〉.個人所蔵の〈ブクブク〉〈サスケ〉ほか、充実した作品群によって構成。1960年代から90年代の初頭に活躍した深瀬昌久の軌跡を辿り、彼独自の世界に触れる機会となるだろう。
開催概要
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会期
2023年3月3日(金)〜6月4日(日) -
会場
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観覧料金
当日一般700円
詳細は公式サイトへ
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休館日
月曜日(5月1日は開館)
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