FROM OSAKA ~百貨店美術部モノガタリ~

大阪府

現在、日本の多くの百貨店には美術画廊がある。そこでは週替わりで、美術品の展覧会が開催されていて、展示作品を気に入れば誰でも購入することができる。“買える美術館”といわれる所以である。担当するのは百貨店の美術部門。その歴史は、1907(明治40)年、三越呉服店が大阪店に「新美術部」を創設したことにはじまる。続いて1911(同44)年、高島屋呉服店が、やはり大阪店に「美術部」を創設した。その後、同業他店でも美術展が開かれるようになり、美術部が創設されたが、“百貨店美術部の両雄”として知られたのは、三越と高島屋の両美術部だった。
本展は、ともに大阪の地から誕生した三越と高島屋の美術部の成り立ちと活動をひも解きながら、「大阪」をキーワードに集めた作品を展観するもの。近代日本において百貨店美術部が果たしてきた役割を見つめ直し、その過去・現在・未来についても考える。
※会期中展示替えあり

開催概要