東海道の美 駿河への旅

静岡県

慶長六(1601)年、徳川家康は江戸と京都を結ぶ東海道に五十三の宿駅を設置した。古来、東海道の名所は多く絵画化されていたが、参勤交代や物資輸送などで街道が整備されると、庶民も旅に出るようになり、やがて東海道そのものを主題にした絵画が広く普及していった。
また、東海道は詩書画を好む駿河の文化人たちと上方や江戸の絵師たちとの交友も可能にした。とりわけ江戸時代中期以降、京都の円山応挙一門や江戸の司馬江漢などによる新しい傾向の絵画は、駿河の人々に歓迎され、街道を通じて人や作品の往来がさかんに行われた。こうして東海道の中間にある駿河でも江戸と上方双方の文化の影響を受け、多様な表現が展開することになった。
本展では、描かれた東海道と街道をめぐる絵師たちの往来に注目し、東海道が育んだ駿河の美術や文化を紹介する。
※会期中展示替えあり

開催概要