特別展「BEAUTY―培広庵コレクション×池永康晟」

大分県

BEAUTY-美しい人。それは古今東西の芸術家が、数多くの作品に描き続けてきた永遠のテーマの一つである。とくに日本では、江戸時代の浮世絵などを源流に、理想の女性美を描く「美人画」という独自のジャンルが確立。大正から昭和初期にかけてその黄金時代を迎え、「東の清方、西の松園」と称される鏑木清方や上村松園ら、優れた美人画家が輩出して展覧会で活躍したほか、雑誌の表紙、挿絵、ポスター広告にも美人画は盛んに取り上げられ、大衆的人気を集めた竹久夢二の登場で、ブームは一層の盛り上がりを見せた。
この美人画も、戦後の生活様式や芸術思潮の変化、グラビアなどの新たなメディアの登場で次第に描かれなくなり、半世紀にわたって途絶えてしまうが、令和を迎えた今日、アートフェアやSNSなどを舞台に、新世代の画家たちによる「現代美人画」が、再び脚光を浴びはじめている。
本展は、国内屈指の近代美人画コレクション「培広庵コレクション」から、清方、松園、夢二、伊東深水、北野恒富ら美人画黄金期の画家たちの作品約60点を四季に分けて展示するとともに、今、最も注目を集める現代美人画の旗手、津久見市出身の池永康晟の代表作約20点を県下で初めて紹介するものである。それぞれの時代風俗や美意識を織り交ぜながら、画家たちが独自にとらえた女性美の華麗なる世界を楽しめる展覧会だ。

開催概要