かねは雄弁に語りき 石川県立美術館の金属コレクション

石川県

美術館活動の核はコレクション(収蔵品)である。日本では、全国約5700館のミュージアムがそれぞれ独自のミッションのもとで作品を収集し、研究・展示・活用を行っている。ある分野に特化した美術館も多いなか、石川県立美術館のコレクションの特色は、幅広い分野・時代の作品を所蔵していることだ。「石川ゆかり」をキーワードに、古美術・工芸・絵画・彫刻などを網羅する作品群が、1959年の開館以来、今日まで受け継がれている。
そんな同館コレクションの魅力を発信する事業としての本展は、「金属」というテーマのもと、古美術から現代までの作品が一堂に会する。ふだんは時代や技法ごとに別々の展示室で紹介されている作品を同時に紹介する内容は、同館として新たな試みとなる。「用途」「技巧」「素材」という3章構成で、音や重さ、“超絶技巧”など、様々な視点から金属の魅力に迫る。冷たい、無機質などとイメージされることも多い金属だが、実は色彩豊かで様々な表情をみせる素材であることが体感できるだろう。
本展は、金属の魅力を紹介するとともに、コレクションの魅力をこれまでとは異なる視点から発信する機会となる。同館コレクションを見慣れた方も、そうでない方も、新たな発見を楽しんでほしい。

開催概要